掌編小説集

耳栓は無意味

イヤホンをしても

音量を上げても

ホワイトノイズを流しても

突き抜けてくる緩急をつけた重低音

防戦に徹していても避けきれなくて

傷だらけになっている

何か問題が?と問われたら

私が問題だとばかりに倍速で拡大鮮明化してくる