君はいかにも不良って感じの風貌で、怖い噂は数知れず。

君が暴力は嫌いだと叫ぶのに、私以外誰一人信じようとしなかったみたい。

転校初日の質問攻めにうんざりして、逃げる様に屋上でサボってる君の隣で落ち着いた日々を過ごす。



『俺が怖くねぇの?噂とか色々あるし。』

「別に。噂は尾ひれが付くし事実と異なる事もあるから。自分の目で見て感じた事を信じる。だから君を怖いと思ったことはない。」

ある日突然の質問に思ってるまま答えたら、『ば、ばっかじゃねーの!』なんて君は言いながらそっぽを向いた。

でも私は知ってる。言葉は乱暴でも思いは違うってこと。
だって見え隠れしてる耳が少し赤いから。

君の素顔は私だけが知る、私だけの特権。