はあ~・・・。

   俺は窓の外を見ながら
   深いため息を着いていた。
   桜と喧嘩して、一週間。
   あれから桜とは全然会っていない。
   
   はあ~。
   何してんだろ、俺。
   ぜってー嫌われたし。

   そう後悔する俺、
   女々しいと感じた。
   
   「おい、優斗!大丈夫か?
   その溜息今日で18回目だぞ?」

   秀一がにやけながら
   俺にそう言う。

   「いちいち数えてたのか。」

   「まあな。どうせ桜ちゃん
   絡みだろうし?」

   はあ?

   「おい、なんでお前が
   アイツの事知ってんだよ?」

   俺はキレ気味で言う。

   「後輩から聞いた。
   お前と一緒に図書館行くの
   見たーって。」