そう思った理由がすぐに
分かった。
「痛っつ~。」
春真が私を抱きしめながら、
私が感じるはずの痛みを、
代わりに受けたみたい。
「あ、ごめん。」
「大丈夫、桜は?」
「私は大丈夫。」
そう言って、春真の上から
体をどかそうと起き上がろうと
したけど・・・。
ドサ。
春真にクイっと腕を引っ張られて、
さっきとは逆に、春真が私の上に
馬乗りになった状態に。
「はあー、なんなの?」
「んー?なんかこうしたくなった。」
分けが分からない。
「早くどいてもらえる?」
「い・や♥てか、桜は怒った
顔も可愛いね。」

