ちょっと怒り気味で言う。 「うーん、確か・・・あ! あった!」 春真が指差す所を見ると、 棚の一番上の段にある、 星座の本だった。 私は、脚立にのぼって その本を取ろうと手を伸ばす。 「昔から好きだよね、星座。」 「まあね。桜が好きだったから。」 えっ? 春真の言葉に驚き、バランスを 崩して脚立から落ちそうになる。 「ふぇ?わわ!?」 「危ないっ!」 ドサドサ 案の条、私は脚立から落ちた。 でも・・・。 あれ?あんまり痛くない?