そうトゲのある言葉を残して
   桜は、図書室へ行ってしまった。

   扉が閉まる前に
   桜を呼び出した奴が
   俺を見て、

   「べー♪」

   と、ガキみたいな顔をして
   きやがった。

   あの上目使いの疑問は、
   アイツのせいで
   俺の頭から離れ、代わりに
   あの生意気な顔を思い切り
   殴りたい気持ちがあふれ出た。


   なに、やってんだよ俺。