「桜、俺今はちゃんと・・・」

   ガチャン、

   扉の開く音。

   「桜ー。」

   そう呼びかけながら、
   ここへ来た人物。

   アイツ・・・!!!

   この前桜と楽しそうに
   話していた男。
   そいつは、耳の上の髪を
   ピンでとめていて、桜と同じくらいの
   身長で、いかにもかわいい系の
   男の子って感じだ。

   「春真!」

   「桜ー、本を探しててその本が
   見つからないんだー。」

   うわ!この上目使い・・・。
   ん?・・・どっかで見た・・・。

   「分かった、今行くから。
   あ、先輩それもう食べないなら
   捨ててもいいですから。」