「好きな人いないの?」
友達と呑んでいたらそんな話になった。
ここ何年もそんな人はいなくて、テキトーに流したけど、
「ちょっと気になるかな?って人がいるんよ」
ポロッと口から出てきたその言葉。

その人のことやその人とのエピソードを友達に話していると、ただ“気になる”だけじゃないみたいと、他人事みたいだけどそう感じた。

「私、その人“好き”みたいじゃん」
そう、誰にも聞こえないくらい小さくだけど、声に出した瞬間からその人への感情が変わった。

家に帰って寝ようとしても、その人の事が気になって、中々寝付けない。
今まで出て来たことがなかったのに、夢にまで出てきた。


なんて単純な私に乾杯。