優人side




「たっだいま!」

帰ってそうそう、テンションの高い大雅。

きっと真咲くんを弟的な?風に思っちゃってんだな。


「あれ?真咲おらんで」

居間を見てきた爽二。

「優人の部屋じゃないのか?」

悠に言われ、見に行くもおらず。


「いない…」

「他の部屋もいねー。どこ行ったんだよあいつ…」

大雅も他を見て回っていたらしい。

「おい。これ…」

電話機の前に立っていた悠が持ってきたのはメモ紙。


【楽しい時間を過ごせて良かったです。ありがとうございました。―真咲】



俺は、走り出していた。