「んっ…あ、れ…?」

目が覚めると見慣れぬ風景、そして、ベッドにもたれ掛かるように寝ている…

「優人、さん…?」

ベッドから這い出て、優人さんの隣にかがんで顔を覗き込む。


「かっこいいなあ…」


でも女の子なんだよね。
ぼーっと見つめていると、優人さんの体が傾き出す。
すんでのところで優人さんの頭を肩でキャッチする。

「あぶなかった…」

あ、僕なんかすごいことしてる…?
相手は女の子なのに。


気づいたところで後の祭り。
動く事も出来ずに熱くなる顔。

絶対顔赤いよ…。


どうしよう。



やった事もない事するもんじゃないなあ。


本当にどうしよう。



こういう時に無駄に動いちゃうんだよね。


ただお人好しなだけだけど。



「んん…あ、ごめん」


慌てて離れる優人さん。

ちょっと可愛かったな///