メイドのあたし達三人は、着替え室にいた。 合図が出たら来いと言われたから。 正直、ものすごく気まずい。 あたしは理沙に、木野君が好きなことを言ってしまった。 目の前にいた理沙は、本当に驚いた顔をした。 そして、何かを必死に堪えていた。 あたしには、それがなんだか分かる。 理沙の優しい配慮に隠された、本当の気持ちに。