幼い頃の小さな約束





「…勝手に切ろうとすんなよ」





溜息とともに、吐き出される言葉。



荒々しいけど、あたしは知っている。…これは、照れている証拠だ。






「悪い、悪い…。で、なんだよ?」



呼び止めたってことは、なんか話があるんだよね?


長い沈黙が続き、あたしが切れているのかと思った瞬間、亮太は呟いた。






「明日、登校する時見せてよ。分かるかもしれないだろ」



なんだか、小さい声だな~。変なやつ。