幼い頃の小さな約束





”木野亮太です!理沙から教えてもらった。登録よろしく!”






木野君からの、短めのメールだった。


なんだか、言葉で表すのが難しい感情が溢れてきた。




あたしは顔を伏せて、その場にしゃがみこんでしまう。







「どうしたの?具合でも悪いの?」




お母さんが心配そうな声を出す。


あたしは首を横に振ると、小さく呟いた。








「顔が、熱い…」





実際、あたしの顔は熟れたリンゴのように真っ赤だった。