それは、一枚の写真だった。



「なんでこんなところに、写真があるんだろ?」



首を傾げながら、写真を見る。

・・・なんだかすごく、懐かしい。






あたしの小さい頃の写真だった。


満面の笑みを浮かべて、ピースした指を前に突き出している。


とても、幸せそうだ。





あたしのほかにも、もう一人いた。




長い髪の毛で、ふわふわしている。


大きな瞳に、小さな唇。


にっこりと微笑んで、小さいあたしに寄り添っている。




えーと・・・、誰?

全く思い出せない。