「あ、そういえば…」 あたしは、部屋の押入れの奥に手を伸ばす。と、届かない…。 爪先立ちをして再チャレンジをすると、どうにか掴むことができた。 あたしの手には、大きなアルバム。 たしかこれに載っていたような気がする…。 パラパラとページをめくる音だけが、部屋に響く。 「…あった」 やっと見つけられた。絶対この写真だ。 あたしは写真をそっと抜くと、上にかざした。