幼い頃の小さな約束






「なんで、なんであたしだけが、覚えているのぉ?!」




あたしは、地面に座り込む。

制服が汚れるなんて、今はどうでも良かった。




一人では、立っていられなかった。







「あたしが、ゆきに約束をしたの?いつのこと・・・?」




理沙が困惑顔で、尋ねてくる。

やっぱり、思い出してはいないんだ・・・。




あたしはもう、ヤケクソだった。