幼い頃の小さな約束






「馬鹿、馬鹿!馬鹿!!馬鹿ぁ!!・・・理沙の、馬鹿・・・!」





あたしは、子供みたいに泣きじゃくる。

涙が溢れて溢れて、止まらない。




あたしがなんで、理沙に怒ってしまったか、今ようやく分かった。









「なんで、覚えてないのぉ!!約束したじゃん、ずうっと守ってくれるって・・・」




あたし達の過去を、思い出してほしかったんだ。

自分だけ知っているのが、悔しかったんだ。