幼い頃の小さな約束





あたしは、その一言が堪らなく嫌だった。

自分でも、分からないけど。



本当は、喜ぶべき発言だというのに。








「友達・・・。そうだね、あたし達は友達だね」




あたしは、ゆっくりと口を開く。

理沙はあたしの言葉を、一生懸命に聞こうとする。





あたしは、近くにあった雑草を引き抜き、理沙に投げつける。






理沙の驚いた顔が、視界の端に映る。

次第にその姿は、歪んでいった。