「・・・っ!・・・誰・・・?!」 あたしは、急いで振り返る。 もし、変な男だったら・・・! しかし、そこに立ってたのは・・・。 「馬鹿、ゆきっ。・・・ここがどこだかっ、分かって、るの・・・?」 息を切らせた、理沙だった。 額には、玉のような汗。口では、荒い呼吸を繰り返している。 あたしを、探しに来たんだ。 ・・・やっぱり、昔から変わってない。 その、真っ直ぐで純粋な心は。