そして、無表情だった顔が少しだけ優しくなった。 目元が柔らかくなって、笑っているようだった。 あたしの日本語に、笑ってるんだ!! あたしが頬を膨らまし、軽く睨みつけるみたいに、古田零の顔を見上げる。 あたしの表情を見て、古田零は口元に手を当てる。 ・・・本格的に、笑ってるんだ。 「失礼ですよ。わ、わざとじゃ、ないんだから!」 「・・・分かってる。女って面白い。扉を開けた時、すごく幸せな顔してたのに。・・・すぐに拗ねた顔をする」