さりげなく、手や二の腕、腰なんかに手を回された。 男たちはあたしを押すようにして、下駄箱に向かう。 あたしが大人しくしてるからって、いい気になって・・・! あたしが振り払おうとしたら、すぐ近くで声がした。 その声は、あたしの大好きな人の声だった。 「てめーら、覚悟は出来てるんだろうな。俺の彼女に、手を出すってことに」 亮太にしては、珍しく低い声。 ・・・マジギレじゃん、怖い。