は?カラオケ? あたしはポカーンと、相手の顔を見つめる。 男たちは顔を真っ赤にして、俯いていた。 「ごめん。今はそれどころじゃ、ないんだ」 あたしは、ゆきの走り去ったほうを確認する。 急がなくちゃ、本気で見失う。 「そこをなんとか。少しで良いからさ」 男たちは、しつこくまとわりつく。 あたしは殴りたい衝動を抑え、笑顔で対応する。