携帯電話は、鞄の中だから出せない。 ここは、人通りが少ない路地だから、通行人はいない。 あたしは、今自分が置かれている状況を確かめた。 ・・・うん、絶対絶命だね。どうしよう! 「一緒に行こうよ~。楽しいよ?」 そう言って、あっちの方を指差す男。 あそこがホテル街だってことは、あたしでも知ってる。 あたしの足は、恐ろしさで動かない。