~ゆきside~ 季節は冬に、変わっていた。 大きめのマフラーをしっかり巻き、あたしは走り出す。 「おはよっ!」 あたしは、二人に駆け寄る。 木野君と理沙は、あたしを見るとにっこり笑った。 「「おはよー!」」 二人の声が重なる。あたしがくすくす笑うと、二人とも嫌な顔をした。 息、ぴったりだな~。 「ちょっと、亮太!あたしの真似、しないでよ!」 「してないし~。理沙が真似してるんだろ!」