「理~沙~!?もう、俺の話を聞いてた?」 やばっ!フリーズしちゃった。 あたしがパッと頭を上げると、亮太の顔が覗き込む瞬間だった。 鼻と鼻が触れ合う距離に、亮太の顔がある。 近い距離に、あたしの心は大きく弾む。 前までは、平気だったのに。 君との接し方に、あたしは戸惑っている。 亮太は一瞬驚いた顔をした。 でもすぐに、フッと妖艶な微笑みを見せた。 あたしが知らない笑い方だった。