幼い頃の小さな約束





あの二人と一緒なら、どんなに嫌なことが起きても大丈夫だと思うから。


そんな自信が、あたしの中には確かに存在する。





あたしは、二人に頼りすぎなのかもしれないな。






「さて、行こうかな。皆の所へ」




皆を待たせてはいけない。

現に今だって、たくさんの客がいるはずだから。




あたしがもたもたしていたら、お客さんを待たせることになってしまう。







あたしは、着替え室の扉を開けた。

明るい空気に、飲み込まれていく。