幼い頃の小さな約束





本当だったら、逃げ出してしまいたい。

今だって、怖くて足が小刻みに震えている。




あんな経験は、初めてだったから。

・・・何度もあっても、困るんだけどね。





でも、あたしはクラスみんなの代表のメイドなんだ。

あたしが勝手にやめたら、みんなに迷惑がかかる。





それに何より、あたしが続けたかった。





理沙や京香ちゃんと一緒に、文化祭を過ごしたかったから。