その夜

初顔合わせということで、レストランに招待された。


しかも、”高級”のつく、レストラン・・


目の前には、優しそうな再婚相手。


「君が美咲ちゃんかい?」

「あ、はい。よろしくお願いします。」


「あはは、そんなにかしこまらなくてもいいんだよ。よろしくね。」


ああ、とってもいい感じの人だ。

和むっていうか・・。


「修司さん、お子さんたちは・・?」

お母さんがそう切り出した。


「ああ、息子ならもうすぐくるよ」


顔合わせだというのに、なんとも礼儀知らずな双子たち・・。

どんな人達なんだろう。


「お、きたきた。おーいこっちこっち!」


修司さんが手を振っている方向を見た。