それから一週間後、私たちは引っ越した。


引っ越したといっても、学校は変わらない。

隣町に引っ越しただけだから。


「葵さんはね、とてもいい人なの。美咲のことも早く見たいと言っていたわ。」

「そうなんだ、楽しみだな」


再婚相手は、葵修司さんという大手企業会社の若き社長らしい。

まだ31だとか・・。

お母さんと4つ違いなんだ。


「それにね、息子さんもいるらしいの。」


へぇ・・そうなんだ。

「双子らしいのよ!」

おお、双子。


兄弟いたことないから羨ましいな。

あ、これからできるんだった。



「楽しみね!」


お母さん、幸せそうでよかった。