この手が届くキョリ

「おはよー…」

「おはよう葵葉!」


時間に厳しい担任がまだクラスに来るギリギリの所で、私は教室に滑り込んだ。

小学校からの付き合いと言う実に長い時を過ごした親友は、今日来ないと思ったよー、なんて笑って私を茶化す。



あんまり気乗りはしないけど、それに二言三言返して1番後ろの自分の席に向かった。



「お、藤堂さんじゃね?」
「よぉ藤堂」

「………オハヨ」


この2人、私の世界で1番大嫌いな2人組。