ここは何処だろ…

わけわかんない

夕達と別れた後、体育倉庫に忘れ物を取りにきたら…


あっー、思い出せない

なんでこんなことになるのよー

暗くてよく見えないし

ドアっぽいものもあるけど空かないし


「誰かぁー…いませんかぁ?」


この体育倉庫は旧館にあるものだからなかなか人がこない

どーしよ、そうため息をつきながら助けを求めた


「誰か、誰かいませんか?私はここにいます」


はぁー

私はため息をつく

昔からよくあった

上靴が何処かにいくなんて日常茶飯事だった



そんな私を救ってくれたのが夕と楓

私をいじめてた人達に怒ったのだ

最初は夢かと思った

でも夢じゃなかった

現実だった


「嬉しかったな…」

涙がこぼれてきた

泣くつもりなんてなかったのに…


「誰かぁー」


泣きながら叫んだ

誰かに届かないかな

助けてよ


「なんでぇ…「どーしたの?」


えっ、びっくりした

ううん、嬉しかった


「夏川先生‼」


私の想い人

夏川 椿(なつかわ つばき)先生


「なんでっ!」


思わず尋ねてしまった


「それはこっちの台詞。ここは俺の寝床なの」


知らなかった

まぁ、知らなくて当たり前だけど


「あの…いつから起きてたんですか?」


「君がこの部屋につれてこられてからだけど」


うわっ

最悪だ

泣いたのばれた


「あの…このことは夕と楓には言わないでください」


「なんで?そんなに楓が大切?」


先生はなぜか楓一人に限定した言い方をした


「はい…二人は私の大事な友達ですけど」


「へー、なんか気に入らない」


へっ?、と言おうとしたが遅かった

私の口は塞がれていた

先生の唇によって



10秒ぐらいたったかな


「ねぇ黙っといてあげるから、付き合おうよ」