今日もかっこいいな

そんなことを思いながら教卓を見ていた

私の席は一番前

特等席だ


「以上でホームルームを終わる。」


見とれてしまう

この時間が永遠だったらいいのにな


「委員長…委員長‼ 本城っ」


先生が大きな声を出してハッとした


「すっ、すみませんっっ‼」


教室には笑いができた

私は顔を真っ赤にした





私、本城 みこ(ほんじょう みこ)は担任の先生に恋をしている


「もーっ、みこったら先生に惚れすぎ」


親友で私の好きな人を知ってる、金崎 夕(かなさき ゆう)


「だって…かっこいいんだもん」


私は口を膨らましながら言った


「はっ!あんなロリコンのどこがいいんだか」


そう、ふてぶてしく言ったのは先生と同じ名字の夏川 楓(なつかわ かえで)

私の親友で幼なじみ


「あんたにはわかんないのよ!」


「どこの口が言ってんだよ。あんたとはなんだあんたとは」


楓は少し怒ったように言った


「はいっ、そこまで〜。二人とも喧嘩しない‼」


夕は優しく怒った





私の日常はいつもこんな感じでできていた

あの日までは……