「ボク、しっかり食べて大きくおなりー?」


「……ッおい!」



私の言葉にさらに激昂したリョウ先輩が、真っ赤な顔でテーブルをバシバシと叩く。


けれどそれ以上は我慢して手を出してこないあたり、流石は先輩というべきか。


ニヤニヤ笑いながらリョウ先輩を3人でからかっていると、私とリタのぶんのパフェが運ばれてきた。


リタがオススメするだけあってパフェは非常に美味しく、私たちは上機嫌で寮へと帰った。


……ちなみに、帰りはサクヤ先輩とリョウ先輩も一緒だった。


その上、サクヤ先輩はリタのぶんの、リョウ先輩は私のぶんの紙袋を全部持ってくれた。


リタのより数倍多い紙袋を、文句も言わずに黙々と運ぶ見た目は小学生なリョウ先輩に

心の中で罪悪感が生まれたのは私だけだろうか。


……リョウ先輩には、後で買っておいたお菓子の詰め合わせを渡そうと思う。


主に謝罪の気持ちを込めて。