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休日二日目。


いつも通りの時間に起床した私は、顔を洗うと……



「ど、どうしよう。どの服なら可愛く見えるかな……」



数枚しか服の入っていないクローゼットを開け、あーでもないこーでもないと悩み始めた。


その理由は簡単、これからリタさんとデート……もといお出かけをするためだ。


――事の起こりは、昨日の夜に遡る。



『あー!セリナちゃんいたっ!!』



寮に帰ってすぐ。


私は、ロビーで仁王立ちしていたリタさんに声をかけられた。


なんでも、買い物に私を誘おうとしたらいなかったので、一日中探していたらしい。



『もー!せっかく早起きしてセリナちゃんの部屋に侵入したのに、いないんだもん!』


『うーん、ごめんね?』