そして、彼らがそんな話をしている頃。



「見事な負けっぷりでしたねぇ」


「うるせぇ」


「まぁいいんじゃないですか?負けた割には楽しそうでしたし。負けた割には」


「2回も言うな」


「しかし……あのセリナとかいう転校生。僕も興味が湧きました」


「は?……ってお前、まさか!」


「彼女、リタと同じクラスらしいですし?

危険性があるか、僕が自ら審査しませんとねぇ」



電気のついた保健室の中、人知れずそう言われていた事を

彼らはまだ、知らない