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結局パーティーは、酔っ払ったガンツ先生が潰れることでお開きとなった。


サクヤ先輩が魔獣を使って先生を部屋まで運んでくれることになったので、私たち他の参加者は各自持ってきた料理を持ち帰ることに。


……ちなみに、ヒース君が作ったのはクラッカーの上にチーズを乗せた簡単なおつまみで、

ユウリ君はプレーンクッキーだったことが判明した。


ただし、クッキーの方は一切味がしなかったけれど。



(味がしないクッキーなんて、どうやったら作れるんだろう)



むしろ作り方を教えてほしい……なんて思ってから、数時間後。


一度自分の部屋へと戻った私は、カタナを持って無人の第4修練場へと足を踏み入れていた。


本当はおとなしく眠ろうと思ってたんだけど、パーティーで興奮しちゃったのか眠れなかったんだよね。


すでに時刻は0時を過ぎているけれど、明日は土曜日だし。まぁ問題はないだろう。


生徒が好きな時間に訓練に来れるよう修練場は24時間開放されているので、ここにいても誰にもとがめられないしね。


私は心の中でそんな言い訳をしながら、愛用のカタナを振りはじめた。



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