衝撃の事実に瞠目しつつ、さてあと一人だな……と思ったその時、突然リタの表情が明るくなった。


なんとなく嫌な予感がしてリタから距離を置こうとしたら、その前に両手をガシッと掴まれる。ひぃっ。



「そして!最後の一人はお待ちかね、私の義弟のシェイド!小悪魔系だよ!!

ゲームではもう少し性格悪くなるハズだったけど、そのフラグはバッチリ回避しといたから安心して!!

素直で、可愛くて、さらに金髪碧眼と容姿も最高!今ならおまけで私ことリタも家族になるよ!」


「ちょっとリタ、自分のことをオマケ扱いするんじゃありません!っていうか今までの紹介と温度差ありすぎじゃない!?」


「だってシェイドは可愛い義弟なんだもん!つい贔屓しちゃっても仕方がないでしょ!」


「可愛いのは認めるけど、贔屓はダメでしょーが!このブラコンめ!!」


「なんですとぉー!?」



わけの分からないツボで議論が白熱し、私たちはその場に立ち上がる。


結局その議論は、騒ぎを聞きつけたクリュウが部屋に入ってくるまで続くのだった。