「ユウリ君は、明るい性格のワンコ系かな。
彼は名門魔術師一族の末っ子で、銀色の髪と桃色の瞳は初代の魔術師さんと同じなんだって!」
「……そ、そうなんだ」
意外や意外、ユウリ君ってば実はお坊ちゃんだったんだ!でもそれなら、あれだけ料理できなかったのも分かる気がする。
「あとは、我らが委員長・アレン君!真面目系だね!
インドア派かと思えば意外とそうでもなくて、趣味は一人旅なんだって」
「え、それマジで?」
「うん!なんでも、自然の中にいるのが好きなんだってー!髪の色が深緑だからかな?」
「いや、髪の色は関係ないと思うよ!?」
ツッコミを入れつつも、驚きの情報に動揺を隠せない。
(アレン君って、もうちょっと常識人だと思ってたんだけど……結構変な人だったんだね)
なんか、委員長のイメージがガラリと変わった気がする。いろんな意味で。

