~体育祭~
今日見つけられるかな…
そう思っていたときだった
神友と呼べる存在である
野乃原愛澄(ののはらあすみ)が駆け寄ってきた
「柚香ー! 先輩どぉー?」
あ……愛澄に言ってあったんだったー…
「どぅー?ってなにが?」
「今日見つけるんでしょ?でしょ?んフフ~」
「なんで愛澄がニヤケてんだよ!」
「あれ?ニヤケてる?んフッ」
「うん、めっちゃね?」
「そーかぁー?まぁいいや♪グランド行こ!」
愛澄、相変わらずテンション高いわぁ…
「プログラムナンバー93年生の個人走です」
…お!見つけられるかもっ♪
3年生のいる方をキョロキョロしてみたが、
見つけることができなかった。
「柚香っ♪ 見つけられた?」
「おー愛澄! 見つけらんなかった~…」
「残念だね…まぁまた今度頑張りな!」
愛澄ってたまにこう優しくなるなぁ♪
かわいっ♪
「フフッ♪ありがとう♪」
「うん! じゃーまた帰ったら連絡して!」
「オッケー! じゃーバイバイ!」
「バイバイ~!」
………れいやに逢いたいな………
なんだか、胸が少し苦しくなった気がした。
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れいや
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今日、
見つけられなかったー…
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…返信が遅い
また、胸が少し苦しくなった気がした。
そのあと返信が来て、夜までtalkをしていた。
やっぱり、逢いたいな………
そう思うのが普通だった
好き…
いつのまにか、
なんか、逢いたいな…じゃなくて
好きだから逢いたい。
そう思うようになっていた