心華said 病室のドアがゆっくりあいて 私の名前を懐かしい声が呼んだ 「青野先輩!?」 何でいるの!? 会わないって決めたばっかで もう思いだしたくもなかったのに なんでっ 先輩は私を強く抱きしめて 切なく呟いた 「ずっと…こうしたかった」 拒まないと 拒まないと そう自分に言い聞かせても 声に出してみてもだめだった 私は先輩が好き 先輩の記憶を思いだしたい 忘れたままさよならなんて やだよ……