「これ」


そういって差し出されたのは

俺が1ヶ月の記念日に心華にあげた

プレゼントだった


「なんで、これ・・・」

「事故の時から俺が持ってました」


事故の時?そういえば心華

ずっと持ち歩いてくれてたよな

お守りだっつって


「懐かしいな」

「心華と会って、先輩」


え……?


思いもしなかった


「心華が思い出して目が覚めない

ようなら俺が医師になって

心華を助ける」

「心華が辛くて立ち直れないなら

私がひっぱる……だから先輩」





「「お願いします」」



二人同時に頭をさげた

会わないでって土下座したり

今更と先輩の胸ぐらを掴んだり


「……なんなんだよ」


ほんとすげーよ

俺ばっかり逃げて
かっこ悪り……


心華をこんなに想う愛する人がいる

例え何があっても

心華はきっと絶対大丈夫だ



「ありがとな……行ってくるよ」


俺は病室に心華のもとへ

全速力で走った