高校生活のイメージ。

中学よりも自由で、校則が厳しくなくて、個人の判断とか意思が尊重されて、でも責任もある程度伴って…。

結論から言うと、正解は一番最後の責任云々だけだった。

高校生といってもやっぱり未成年。

親や教師の監督のもとで行動するのはやっぱり同じだった。

あーあ、早いとこ自立したいなー、とか、自分のお小遣いのやりくりも出来ない奴が生意気な事思ったり。




それでも高校生活は、中学よりも断然楽しかった。

特に一年の頃は仲のいいクラスメイトも多くて、みんなで放課後にメシ食いに行ったり、休日にカラオケボックスに集まったり。

用もないのに学校に残って、将来の事なんか相談に乗ったり、乗ってもらったり。

あー、こういうのって青春って言うんだろうなーなんて実感したりもした。

個人的な変化と言えば、高校では部活には入らなかった。

高校には水泳部がなかったっていうのもあったし。

その…うちは母さんだけだから、少しでも助けてやらなきゃとか思って…バイトを始めたりした。

本当はうちの高校バイト禁止なんだけど、担任に事情を話したら、特別にOKしてくれた。

なんだ、話が分かるいい先生じゃん。

今思えば、その担任は千秋のお父さんによく似ていたように思う。



…ああいう顔っていい人多いのかな…。