並んで歩く細い道は、夕焼け空が綺麗だった。

「明日も晴れるかなー」

千秋が言う。

「晴れるよー」

根拠もなくトモが笑う。





子供心に、ずっとこんな日々が続けばいいと思った。

千秋がいて、トモがいて、俺がいて。

毎日毎日、小さくて、俺達にとっては大きな世界を冒険する日々。

こんな幸せが永遠に続けばいいと思ったし、ずっと続くものだと、何の疑いもなく信じていた…。