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「……はっ!」
ガバッと優羽は跳ね起きる。
そして時計を見て青ざめた。
「ちっ、ちこく……」
優羽は慌ててベッドから飛び降りると全力で着替えて部屋から飛び出した。
リビングにいた奈々がビックリした顔で優羽を見る。
「あれ?今日学校行かないんじゃなかったの?」
「え゙、なにそれ!?」
「だって、起こしに行ったら優羽『今日はいかない……』って言ってたもん」
自分はそんなことを言ったのかと優羽は頬を引き攣らせた。
「寝言を間に受けないでよぉ!!」
「久々によく眠れてたみたいだったからな、一日ぐらいいいだろって思ったんだよ」
流がエプロンを外しながらこっちに来る。
「すっごい気持ち良さそうな顔してた」
「て言ってもっ」
「いいから寝とけ。久々に寝れたんだろ?」
うっと言葉に詰まる。
昨日寝れてないのが完全にバレてる。
「呼べって言っても全然呼ぶ気なかったみたいだしな……」
「それはっ」
流に迷惑かけたくなかったからで!
優羽は頼らなくなったのに流はそれでも優しくしてくれる。それが心苦しくて嫌だった。


