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ブーブーブー
「……誰、こんな時間に」
優羽は目をこすって音源の方を見やる。勉強机の上で震えるそれはメールの着信を教えていた。
優羽が仕事をして帰ってきた時には既に十二時を回っていた。
それから明日の予習だのなんだをしてベッドに潜り込んだのがついさっきのこと。現在時刻は余裕で二時を過ぎていることだろう。
そんな時間にメールしてくる輩なんて、非常識にも程が有る。
わざわざベッドを出てまで確認する必要はないはずだ。
無視をしようと思ったが、バイブが早くみろ、と言わんばかりに長く続く。しかもその音が微妙に癇に障る。
無視だ、無視。
キツく目を閉じる。
だが、耳までは塞げない。
結局、負けた。
「……ほんと最悪」
優羽は文句を言いながらベッドから這い出る。そのまま携帯の置いてある勉強机の方まで這って進む。
あー、もう。
これは文句の一つでも言わなきゃ気が済まないわー。
そう思いながら携帯を開いた。
なのに、宛先欄に柊紫音と書いてあるだけで顔がにやけてしまうなんて重症だと思った。


