今日は、お母さんの手作りお弁当。


あたしは……お弁当なんて作れない。

「あー、さなのお弁当美味そう!なんか、頂戴?」
ここで、きましたよ。りゅうくんお得意のスマイル!

ここは、あげたいとこなんだけど……

「ごめんね?フォーク1本しかないの……」

これね。だって、同じの使ったら、間接キスになっちゃう。

あたしはいいんだけど、きっと、りゅうくんは嫌だよ。うん。


でも、りゅうくんから返ってきた言葉は意外だった。


「さな、やだ?///」


「え……?」


「俺は別にいい。さな、なら全然。てか、逆に嬉し……い…////」

照れて、顔を赤らめながら言うりゅうくん。

「あ……あああたしも……平気……///」

なんだろう。心臓がバクバクして、言葉がうまく出てこない。


「え、ほんと?それ、ほんと?」
りゅうくんが真剣な顔であたしを見ながら言う。

あたしは、こくんっと頷く。


「んふふ〜俺……あー!もう…んふふ……////あー、さな可愛いすぎますよ!」

ぎゅっと抱き締めてくれる、りゅうくん。