ビューっと風が吹く。
ううう……春風も意外と冷たい。

「屋上って意外と寒いね……」

「俺が温めてあげます///」

りゅうくんはそうに言うと、あたしの腕を引っ張って、あたしを抱き締める。

「さな、ほんとに冷たい……ごめん。やっぱ下行こっか?」
そんなことをカッコイイ声で囁く。


「ううん。大丈夫だよ?//」

抱き締められてるところから体が熱くなり、顔もだんだん熱くなる。



「あ、ご飯食べれば温かくなるかも。ご飯たべよ?」
っと、りゅうくん。


「うんっ!」

あたしたちは、屋上にあるベンチに腰を下ろす。

屋上にベンチがあるなんて……さすが私立。