「で、まだ紹介したいんだけど、もう時間かな?」
と、りゅうくん。
「そうだね。そろそろホームルーム始まるね」
と、しょうくん。
「ね!じゃ、一旦終わるか。ねね、翔さ~ん!俺たちの席ってどこ?」
「そこからかよっ! りゅうは……あの窓際の席! で、さなはリュウの前の席だよ」
笑いながら、丁寧に教えてくれた、しょうくん。
「しょうくん。ありがとう」
と、あたし。
「いやいや、おやすいご用! あっ!」
しょうくんはりゅうくんが席に向かう途中でこっちを見てないことを確認すると、あたしに耳打ちした。
「りゅうが嫌になったら、いつでもこれのとこ……こいよ?」
こんなカッコいい言葉を低音で囁く、しょうくん。
「/////」
あたし今絶対に、顔赤いよ……恥ずかしい。
今の顔は……りゅうに見せられない……。
え……?なんでだろ……。
「ははっ」
笑ってるしょうくん。
「あ、じゃ席行くね……」
「おうっ」
