「じゃ、次ね!」
と、ニコニコ笑いながらこっちを見て言ってくるりゅうくん。
きゅんっ
あ、また……。
「う、うんっ////」
なんだろう……ドキドキする……。
「さなちゃん……顔赤いけど大丈夫?……俺、松本司(マツモトツカサ)。司って呼んでな」
「えっ……?!顔赤い?……う、うん。わかりました。つかさくん?」
「赤いよ?」
そう言って、あたしの頬を触るつかさくん。
「ほらっ……あっついじゃん……」
「おいおいおいおいおいおーーい!ちょ何やってるんすか!」
「いや~久しぶりに見たね。りゅうの焦ってる顔」
からかうように笑う、つかさくん。
「ちょ、本当にやめてくださいよ」
もお~っと、あきれたように言うりゅうくん。
「さなもですよっ?!……さなは」
ここまで言いかけて、あたしの耳元まできた。
「……え?」
戸惑うあたし。
「さなは俺だけを見ていればいいんです」
と。あたしの耳元で囁いた。
ドキッ
一瞬の出来事なはずなのに……あたしには、数分に思える…‥。
なんで、こんなにドキドキしているんだろう……。
