「おーい! 翔さん、なるちゃん、司、瞬ちゃん、ことちゃん! ちょっときてー!」
と、ぜんぜん知らない人たちの名前を言い出したと思ったら、美男美女が集まってきた。
「あ……」
思わず、声が出てしまう、あたし。
「んふ。ごめんね。全然知らない人だよね?」
「あ、ああ大丈夫でで、す」
だって、呼ばれてきた人たちは、イケメンたちと美少女なんだもん。
あたしが言葉を失っていると。
「へ~……さなちゃんって、すごい可愛いね~」
「ちょっと、翔さん!さなは俺のですからね?ナンパしないでください」
「してねーよ。でも、本当可愛い」
翔さんと、呼ばれた人は、笑いながら、こんなことを言う。
「あ、さな分からないよね?」
「うん……」
「この人はね「俺、神山翔(カミヤマショウ)。んー……運動より、勉強のほうが得意かな? ははっ。ま、これからよろしくね?」
りゅうくんの言葉を遮って、話してくる神山さん。
「は、はい///」
「あ、俺のことは翔でいいから。敬語もいらないから。あとさ、連絡先教えてよ?」
「う、うん///え、連絡先?」
「ははっ。そう///」
「ちょっと、翔さん! それ、ナンパです! やめてくださいよ! さなも乗っかるんじゃありません! まったく」
ちょっと、イラついてるのか、あたしと目を合わせてくれない、りゅうくん。
「ご、ごめんね?」
あたしは、すぐにりゅうくんの目を見て謝った。
「そんな顔で見ないでくださいよ」
「ええ、え?」
あたし、そんな変な顔してたかな。
ま、もともとそんな整った顔じゃないから、仕方ないんだけど……。
すると、りゅうくんはあたしの耳に顔を近づけて「後で、お仕置きです」と囁く。
「え……////」
